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【呪術廻戦】運命の白い糸【五条悟】

第2章 邂逅編


いつまで待っても夜が深まっていくだけ。ふあ…っ、とハルカがあくびをしているのを、食卓のテーブルで仕事をしていた悟の母はそろそろ仕事を休止するべきだと散らかった書類をトントン、と机に叩いて揃え、まとめ始める。

「お父さんまだお仕事でお家に帰れなさそうだし、お風呂入っちゃおうか?」

その言葉にふたりして書類を片付けている悟の母に視線を向ける。

『(良かった~…眠かったんだ…。悟君とはもうちょっと、遊んでいたかったんだけど)』
「……風呂…」

さくさくと片付け終わり、悟の母はハルカのお泊りセットからパンツやらパジャマを取り出している。
それを見て悟はあくびをしたいのを噛み殺して眺めていた。

「(ハルカが先に入って……俺が入るって感じか…?)」

まだひとりでお風呂には入れないだろう。だからこそ順番に入るのでは、と考えていた悟ではあったが、悟の母はパタパタと忙しなく部屋から出ていき、次に戻ってくる時はふたりを見て微笑んでいる。

「じゃあ、ふたりとも一緒に入りましょう」
『…へ?』

その笑顔な悟母の言葉に、悟もハルカも驚いて隣でぽかんと口を開けているハルカと互いに顔を合わせる。予想もしていなかった事に悟は朝忘れようとしていた、日中深く考えたその先の出来事が今から起こる事に焦ってきた。

「は、はあ!?(ふたりともって…俺っ、こいつと風呂入んのかよ!?)」
「はあ、じゃないでしょ。キミ達ちっちゃいんだからひとりでなんかお風呂入らせられないし、ふたりとも眠そうじゃない。危ないでしょ~?
それにお母さん的にもふたりが常に視界に入るから安心だもの」
「だからって……!」
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