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【呪術廻戦】運命の白い糸【五条悟】

第2章 邂逅編



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夕食を食べた後でも五条家に帰ってこない悟の父親。どうやら仕事からなかなか開放されないらしい。
ほうじ茶を飲みながらリビングで時計を見上げてる悟の横顔を見るハルカ。彼女自身にもそんな経験はあった。まだ時計が読めるというわけではなく、なんとなく針の向いてる位置で判断してるわけで……。

『(おじさん……悟君のパパ、お仕事でまだ帰れないんだ…)』

ハルカの父親は普通の人と変わりない。しかし、妻となったハルカの母の為に、家族を守れるようにと志願して本来踏み込むべきではない世界の仕事をする事になった。
それは子供が生まれてからだった。もう六年近くその職に就いており、転勤して今住んでる場所に近い部署に就く事になった。
きっかけは悟の父親、タダシとの交流。彼は人の感情がもたらす、呪いというモノが見える者。呪いというモノは放っておけば人に害をもたらすやっかいなモノ…、呪いを消し去るには呪いをぶつける、呪術師という職が裏社会として存在している。

しかし悟の父にそれを祓う力はなく、ただ見えるだけ。
いつの代からか、白髪の子孫が続くようになった、その証拠が現れている五条家の子孫である悟の母もその力は受け継いでいない。危険度で言えば呪術師ほどではないが、サポートや調査などをする、各地に散らばる"窓"として今日も仕事を頑張っている。

ハルカの父は転職をした先で悟の父のタダシの同僚となった。彼は裸眼で見えないながらも、家族を守りたいという気持ちを訴え、みたらいというたまたまとある時代に存在した、女の名字である事もあり(その女と血は繋がっていないのだが)特別に呪いが見える眼鏡を支給されて仕事をするようになった。その世界に踏み入れるきっかけは五条家もみたらい家も同じだという事でふたつの家庭は近所になってからよく交流する仲になってしまった。

今回、ハルカの父が休みを取った事により、その分が他の者…例えば悟の父に振り分けられている、というのは子供達は理解していないのだが。
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