• テキストサイズ

怪しい者ではありません【名探偵コナン】

第1章 入れ替わった…?


コナンくんやハカセには、私の突飛な事情は他の人に言わない方がいい、って言われてるんだけど……赤井さんにも、事情を話そうと思う。きっと彼なら、大丈夫だと思う。


「っ、あの……」

「…なんだ」

「申し訳ないんですが……私は、明美さんではありません。名前はといいます」

「というのは偽名だろう?調べたが、何の情報も出て来なかった」

「…あー…ですよね……あの、すぐには信じてもらえないと思うんですけど…とりあえず私の話を聞いてもらえますか?」

「……聞かせてくれ」


先日、瀕死の明美さんと私の身体が何故か突然入れ替わり、私は別の世界からこの世界にやってきた人間であるから、戸籍がないこと…
偶然その場に居合わせた少年のおかげで、現在はこの家に住めていること…

この世界は私にとって、ナイトバロンの世界の中にいるようなもので…
赤井さんはその作中の重要な登場人物だったから、顔も知ってたし、だから家にも上げたし、コーヒーの好みも分かっていたこと…


思い付くままに私が話すのを、彼はたまに相槌を打ちながら黙って聞いてくれていた。




「にわかには信じられんが…そう考えると全ての辻褄が合うのも確かだな…」

「そうなんです…」

「君は俺の事をどれくらい知っているんだ?」

「赤井秀一さん、腕利きのスナイパーで、FBIの捜査官でしょ?それから明美さんの元恋人で……明美さんを利用して組織に入り込んで、スパイをしてた…その時の名前は諸星大、組織でのコードネームは、ライ」

「その通りだ……もう一度聞くが、君は、本当に明美ではないんだな?」

「すみません、全くの別人です」

「……確かめても構わんか?」

「どうぞ……ってどうやって…?えっ!?」


立ち上がった赤井さんは私の隣にやって来て腰を下ろし、私の頬や首元を両手で触ってきた……!

彼は変装じゃないか確かめてるだけなんだろうけど……こんなイケメンに至近距離で見つめられると結構ヤバい、一気にドキドキが増してきて、顔に熱が集まってくる……

そのまま硬直していると、次に彼は私の身体を撫でるように触り始めた……その仕草に妙に色気を感じてしまって……いくら何でもこれは恥ずかし過ぎるよ!
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp