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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第1章 プロローグ



 今度は反対に丸井からアクションを起こそうとします。


 まず、いつものサーキットトレーニング終了後、木手がボールの片付けをしているときを狙っていました。


 「今だ」
 丸井が木手にぶつかろうとすると、木手にさっと避けられてしまいます。丸井はよろっと転びそうになりましたが、体勢を立て直します。


 次に丸井がわざと木手に行き会おうと、いつもの道を散歩し、木の陰に隠れて木手を待ち伏せしました。木手の姿が見えてきたところで丸井が行こうとすると、何と木手は引き返し、ちがう道の方に行ってしまったのです。


 「うそだろい……」
 丸井はなんとも言えない表情になっていました。


 次の日のサーキットトレーニング後の休憩時、ロッカールームで木手より先回りした丸井です。


 丸井はシャツを脱いで着替えようとしました。けれども、木手は来ませんでした。ロッカールームの出入り口を見て、小さくため息をついた丸井は着替えるため、とりあえず汗びっしょりのシャツを脱ぎました。


 上半身裸になったタイミングで誰かが来ました。ジャッカル桑原でした。丸井がジャッカルを呼び止める前に、何とロッカールームの出入り口の扉を閉められてしまいました。
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