「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第6章 (最終話)エピローグ
「オレも部屋に戻りますかねぇ」
「おや、丸井くんのお部屋はあちらでしたっけ?」
黒部コーチが丸井の異変を感知しました。
「なっ!」
丸井が泊まる部屋と別の方向に向かって歩いていたため、木手が腕を掴み止めます。
「何だよ、キテレツ」
とろんとした目のまま、木手を睨んだ丸井です。
「あなたの泊まる部屋、そっちではないでしょう。そっちは菊丸くんたちの泊まっている部屋に行ってしまいますよぉ」
「いけね、部屋を間違えるところだったな。そっちか」
「はぁー」
丸井が正しい泊まり部屋への方向へ行ったのを見た木手はホッとため息をつき、ミネラルウォーターを再び飲んでから自分の泊まっている部屋に戻りました。
黒部コーチはそんな理想のペアを見て笑っていたのでした。
そして一夜が明け、U-17合宿所は参加者の声で賑やかになります。
理想のペアは本日もサーキットトレーニングに励み、コートでたくさん打ち合うのでした。
~終わり~