「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ
「It's a misunderstanding.(誤解だって)I may have had an argument with this guy, though.(確かにこいつとは言い争っていたかもしれないけど)There's no danger(危険なんてねえから)」
丸井は万川駅で木手と英語で言い合いになったことで、危険な目に遭っていたわけではないと誤解を解こうとしていました。けれども、彼は聞く耳を持ってくれません。
「Come on, hurry up(ほら、早く)」
と、丸井の手を取ろうとしていました。そこを木手がゴーヤを出して止めます。
「その辺にしておきなさいよぉ。ゴーヤー食わすよぉ」
「Isn't it dangerous after all?(やはり危険じゃないか)」
木手がゴーヤーを茶髪の男性側に向け、メガネをギランと光らせていたことで、彼はそう英語で言っていました。
「おい、余計に相手を誤解させてどうするだろい」
苦笑しながら丸井が小声で言うと、木手は小さくため息をつき、口を開きます。
「If you want to take him so much, do you want to fight him after this?(彼をそんなに連れて行きたいのなら、このあと勝負しますか?)」