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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ



 「お、この人、お菓子くれるってさ」
 英語を日本語で翻訳のアプリを開いていた丸井が、青い髪の男性からお菓子をもらおうと手を伸ばそうとしました。それを木手が止め、丸井の手を掴みます。


 「もらってはダメですよ。丸井くん」


 「え、親切にこの人、くれるっていうのに?」


 「受け取った瞬間、お金をいくらか請求されてしまいます」
 と、言い、木手は掴んでいた丸井の手を離しました。


 「そんな・・・・・・」


 「つまり、受け取ったあと、お菓子を買ったってことになります。ゲームオーバーになりますよ」


 「アブね!」
 木手の言葉の意味がようやく理解出来た丸井は、青い髪の外国人男性を相手にしないで木手と先へ進もうとします。


 ところが、先へ進もうとすると、茶髪の外国人男性がニヤリと理想のペアを待ち構えていました。


 「It's obvious(バレバレなんだよ)」


 「ウソだろい・・・・・・」


 「仁王くんのイリュージョンに引っ掛かっていたはずです」


 一方、丸井にイリュージョンした仁王がふと後ろを振り返ると、後ろを追いかけていたはずの茶髪の外国人男性がいなくなっていたのです。


 「どういうことじゃ・・・・・・?」
 仁王は丸井のイリュージョンを解いて元の自分の姿に戻り、戸惑った様子でいました。
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