「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ
丸井は黒髪のカツラをかぶってメガネをし、木手は金髪のカツラをかぶってメガネはそのまましていました。
「んー、かえって目立つような気がするがのぅ。まあええじゃろう」
「うんうん」
満足そうに頷いた丸井と、
「作戦開始と行きましょうか」
仁王に振った木手です。
「任せときんしゃい。プリッ」
仁王は丸井にイリュージョンし、茶髪の外国人男性のそばをわざとらしく通り掛かりました。
「Hmm, you(ん、お前は)」
やはり、彼に気付かれた丸井すなわち仁王は、
「げ!」
と、丸井になりきり、走って逃げます。
「Wait!(待て!)」
外国人男性は追いかけて行きました。
「ピヨッ」
逃げながら、丸井の姿で舌を出していた仁王です。
「仁王とあの人、行ったな」
「気付かれないうちに急いで行きましょうか」
仁王と茶髪の外国人男性が遠くに行ったのを見た理想のペアは作戦通り、早歩きして四番ホームに向かいます。
しかし、可愛い顔をした青い髪の外国人男性に話し掛けられてしまった理想のペアです。
「You guys are so cool.(君たち、カッコいいね)I give sweets to such cool people.(そんなカッコいい人たちにはお菓子をあげちゃう)」