「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第3章 金座駅までの誘惑とドギマギ
丸井も小手町駅へ向かう切符を手に電車に乗ったのでした。
その後、先に木手と濡烏が小手町駅に到着します。数分経ってから、丸井も小手町駅に到着しました。人混みの多い中、木手たちの姿を見つけ、
「おーい!」
と、大きな声を出して手を振った丸井です。
「丸井くん」
声に気付いた木手たちが小走りで丸井のところに行きました。
「Thanks God you're fine(無事で良かった)」
まだ丸井には正体を明かしていなかったため、英語で話していた濡烏です。そんな彼を木手が横でチラッと見ていました。
「Big brother was good.(お兄さんこそ良かった)You're feeling better now.(体調良くなったんですね)」
丸井も翻訳アプリを開いて調べ、英語で返します。
「The smell of that perfume was so strong.(あの香水のニオイはキツかったよ)By the way, what about him?(ところでアイツは?)」
「That person?(アイツって?)」
「I'm talking about the brown-haired guy who sprayed perfume on me.(香水をオレにぶっかけてきた茶髪の男のことだよ)」