• テキストサイズ

「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第2章 芝谷駅で迷う外国人と幾つもの誘惑



 「ふーん。永四郞は?」
 木手にもどうしてか、平古場は尋ねました。


 「わかりません」
 木手が話すとき、丸井と青年に注目されていたからでしょう。木手は平古場の前では本当のことを話せません。


 「ふーん。ま、頑張るさぁー」


 「ああ!」
 丸井は返事後、次の金座駅へ行くため、切符販売機へすぐ向かいます。


 「Oh, where are we going next?(お、次はどこへ行くのかな?)」
 青年も丸井のあとについて行きました。


 二人がちょうど離れたため、木手は平古場に耳打ちで本当のことを話します。すると、平古場はニヤリと笑いました。


 「ああ、丸井はわんとすーぶしてると思っとるばぁ」


 「すーぶ……」
 平古場の言葉で木手はなぜ、丸井がこれまで早歩きをしたり、階段を急いで下りたり、何度かチラッと視線を送ってきたのかピンときたようです。


 丸井のことはともかく、今一緒にいる外国人の青年が怪しいかもしれないと思っていた木手は、彼に探りを入れようとしていました。平古場と別れ、木手は丸井が切符を買っている間、青年の背後に立ちます。


 「Wow, I was surprised.(わ、びっくりした)Because suddenly you were behind me(いきなり君が後ろにいたものだから)」
 青年は驚いた顔で振り向きました。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp