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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第2章 芝谷駅で迷う外国人と幾つもの誘惑



 電車が次の駅へ向かって動き始めると思いの外揺れ、木手と青年の肩がぶつかり合っていました。


 「Sorry(すみません)」
 と、木手が謝ると、青年は首を振ります。


 「No, you're welcome(いいや、こちらこそ)」


 「After all, I'm the one standing there.(やっぱり、オレが立ってますよ)」
 丸井が立ち上がり、青年に席を譲ろうとしたときです。電車がまた揺れ、丸井は目の前でつり革につかまって立っていた木手の靴を踏んでしまいます。


 「つっ!」
 痛がる木手です。


 「わりぃ、キテレツ……」


 「これぐらい、大したことはありません」


 「I'm standing, so you can sit down.(オレ、立ってますから、座っていいですよ)」
 度々、丸井が青年に席を譲ろうとしていましたが、


 「No, it's okay.(いいや、だいじょうだよ)」
 と、断られます。


 「But…(でも…)」
 丸井がそう口にした途端、電車が再び揺れました。丸井がふらっとなってしまったところを木手が支えます。
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