「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第6章 (最終話)エピローグ
「お、おい、ジャッカル、どうした・・・・・・」
「さあ」
丸井のせいだと、青学の桃城と不動峰の伊武、そして柳生がじっと見ていたのでした。
あのあと、丸井もジャッカルを追いかけて行ったところでようやく落ち着いた頃です。丸井はその日の晩、なかなか寝付けません。
氷帝の向日と芥川はすやすや寝ていました。少年たちを起こさないよう、丸井はそうっと部屋を出て行きます。
玄関のロビーに行くと、メガネを掛けた黒部コーチが缶コーヒーを飲んでソファに座っていました。缶コーヒーはすぐ近くにあった自動販売機で買ったもののようです。
「珍しいですね。黒部コーチがこんなところで缶コーヒーを飲んでいるなんて」
「私はまだ仕事が残っていてもうちょっと起きているため、カフェインを摂っています。丸井くん、眠れませんか」
「コーチは大変ですね。はい、なかなか眠れなくて」
「先ほど、丸井くんと木手くんと撮った写真を濡烏くんに送ったあと、返信が来ました」
「何て返信来たんですか?」
「写真のお礼と、カークくんとブレイトンくんからの伝言です」
「オレも聞きたいですねぇ」
木手が丸井と黒部コーチの後ろに立っていました。