「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第6章 (最終話)エピローグ
「あれ、キテレツ、いつの間にいたんだよ?」
丸井がびっくりし、黒部コーチと共に振り返ります。
「喉が渇いてこちらに来たら、あなたたちの姿が見えたのですよぉ」
そう言ったあと、木手は自動販売機で買ったミネラルウォーターを飲んでいました。
「そっかぁ。てっきり、木手も眠れないから、ここに来たのかと思ってたら違ってたんだな。そうだ、黒部コーチ、カークとブレイトン、何て?」
「カークくんは、Next time we meet, I'll win tennis.(次に会ったときはテニス勝つからな)」
「勝ってみろい」
キリッとした目付きと口の端をニッと上げた丸井です。
「ブレイトンくんは、I'll be visiting Japan again, so let's hang out next time we meet.(また日本遊びに来るから、今度会ったときにでも遊ぼう)」
「そのときは、沖縄を案内しましょうか」
と、木手はメガネをキランと光らせていました。
「ふわぁー、カークとブレイトンの伝言メッセージ聞いたら、眠れそうな気がしてきただろい」
丸井はあくびをし、とろんとした目になります。