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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第6章 (最終話)エピローグ



 「サンキュー、キテレツ」


 「あなた、周りをよく見なさい」


 「キテレツこそ、鏡を見ろい。クリームが付いてるぜ」


 丸井のケーキを拾うとき、一個は床に落としてしまったようです。ケーキのクリームが木手の顔や服に付いてしまっていました。


 「あいにく、鏡は持っていません」
 木手がいつもより低い声で言うと、丸井は困った顔になります。


 「そんな怒るなよ。悪かったって。木手のおかげでケーキを全部落とさなくて済んだ。サンキュー」
 丸井はテーブルに備え付けてあったティッシュを多めに取り、そのうちの一枚を使って木手の顔に付いていたケーキのクリームを拭き取っていました。


 また緊張が走った木手は丸井からティッシュを全部奪い取り、


 「フン、これくらい自分で拭けます。あなたもよく見たら、顎のところにクリームが付いていますよぉ。オレとぶつかったときに付いてしまったのでしょう。そもそも、あなた、ケーキの取り過ぎです」
 と、自分の顔や服を吹いたあと、新しく取ったティッシュで丸井の顎に付いていたケーキのクリームを拭き取ったのでした。


 「・・・・・・」
 周りの視線で急に恥ずかしくなった丸井は顔が赤くなります。


 「ファイヤアアアアアアアーーーーーーーー!」
 丸井が木手にときめいたと勘違いし、食堂から飛び出して行ったジャッカルです。切原を始め、何人か少年を追いかけて行きました。
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