「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第6章 (最終話)エピローグ
「え、見てもいいっすか?」
丸井は黒部コーチが服のポケットから出した携帯を覗き込みます。
「もう見てますよね、丸井くん」
と、ツッコミを入れていた木手です。
黒部コーチの携帯の写真に写っている人物は濡烏はもちろん、カークとブレイトンも写っていました。停車していた電車をバッグにしたスリーショットの写真でした。
「良い写真っすね」
と、丸井が一言感想を言いました。
「カークくんとブレイトンくんは、子どもたちと外国に帰ったそうです。濡烏くんが空港まで行って見送って来たようです」
「そうだったんだな」
「丸井くん、今からカークと言う外国人に会いに行きますか?」
「だーからー、なぜカーク限定・・・・・・・。行かねえし」
「濡烏くんが彼らの連絡先を知っているようですから、私たちもスリーショットを撮って送りますか?」
「はい、ぜひ!」
「オレはこの辺で」
「キテレツも来いよい」
木手が逃げようとしたところを丸井が捕まえ、肩を抱きます。
「・・・・・・」
このとき、再び緊張が走った木手です。
「良いですね。丸井くん、木手くん、そのままで。後ろに私が写って・・・・・・、はい、撮れました」