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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第6章 (最終話)エピローグ



 ゴーヤーを持って比嘉中テニス部部員を起こそうとした木手ですが、昨日丸井が言ったことを気にしていたようです。平古場たちを起こしません。


 その後、平古場たち四人はサーキットトレーニングに遅刻しそうになりました。四人は息を整えてから木手に文句を言います。


 「永四郞、何で起こさなかったばーよ」
 と、平古場が先に言いました。


 「おかげで遅刻ギリギリさぁー」
 次に甲斐です。少年の目は充血しています。


 「やさ、やさ」
 横で知念が頷き、


 「あさばん、食いそびれたさぁー」
 不機嫌そうに田仁志が言いました。


 「わりぃ、昨日、オレが遠回しにキテレツに起こさないでもうちょっとみんなを寝かせた方がいいみたいなことを言っちまったから」
 丸井が自分の言った発言に責任を感じたか、平古場たち四人に頭を下げに行きます。


 四人は丸井を見ましたが、木手がすぐ口を開き、少年たちは再び木手の方を見ます。


 「あなたたち、オレに頼らず、たまには自分で目覚ましをかけて起きて来たらどうですか」


 「永四郞の声が一番の目覚ましになるさぁー」


 「やっさー」


 「あなたたちねぇ・・・・・・」


 「さーて、オレはウォーミングアップしてくるかなー」
 木手たちのやりとりがまだ続きそうだと思った丸井は抜け、走り出しました。
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