• テキストサイズ

「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第6章 (最終話)エピローグ



 「オレも行くか。ブン太、また後でな」
 ジャッカルは片手をあげ、切原と白石のあとを追って行きました。


 「おう」
 丸井も片手をあげ、ジャッカルの背中姿が見えなくなるまで見送ったあと、筋トレの続きを行います。


 筋トレをひと通り終えたあと、丸井はラケットを持って移動しました。すると、木手と行き会います。


 「あ」


 「おや」


 「お前もこっち?」
 と、丸井が聞いたとき、木手は返事をせず、素振りを始めていました。丸井も木手と離れたところで素振りを始めます。


 丸井と木手の次のサーキットトレーニングは素振り左右三百回でした。それを終えるまで、二人の会話はありませんでした。


 ようやく素振り左右三百回を終え、辺りは薄暗くなっていました。柘植コーチが「今日はここまでだ」と言った怒鳴り声が気にならなくなるくらい、丸井と木手は立ったまま息があがっていたのでした。


 「今日もサーキットトレーニングだけで一日が終わっちまったな」
 木手が水道場に行ったところが見えたか、丸井も行って蛇口ハンドルの上に手を置き、木手に話し掛けました。


 「明日も朝が早そうですよぉ」
 と、木手は水を飲んでから言葉を返します。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp