「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第6章 (最終話)エピローグ
理想のペアがU-17合宿所(アンダーセブンティーンがっしゅくじょ)に戻ってから数日が経ちました。
本日もサーキットトレーニングが行われ、合宿所に参加している中学生たちは筋トレをしていたのでした。
筋トレのメニューの多さに、少年たちは筋トレをしながらそれぞれ息があがっていました。
「ブン太」
休憩に入ると、ジャッカル桑原が丸井に話し掛けます。
「よぉ、ジャッカル、筋トレのノルマ、まだ半分残ってるだろい」
最近はコーチたちが作った個別の筋トレメニューも行っていた丸井です。ジャッカルに個別の筋トレメニューが書かれてあった紙をぴらぴら振って見せていました。
「オレなんか、このあとは長距離走だ」
ジャッカルも自分の紙を見てそう言います。
「ジャッカル先輩、マジっすか? オレもっすよ、長距離走」
丸井とジャッカルの会話を聞いていた切原赤也も個別メニューに書かれてあった「長距離走」の部分を指しながら、丸井たちに見せていました。
「長距離走ならオレもや。切原くん、一緒に走るで」
「ちょっとー、何でぇー」
白石蔵ノ介に腕を引かれ、連れて行かれてしまった切原だったのでした。