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「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第5章 湫袋駅行き電車内での誘惑



 「ゲーム終わったあとは合宿所に帰るだけだね。念のため、合宿所に掛けてみるよ」
 幸村は携帯を出し、丸井と木手がボール五個コンプリートしたことを報告するため、合宿所の番号へ掛けます。


 幸村の通話終了後、木手の携帯に黒部コーチから掛かってきます。


 「はい、木手です」


 「黒部です。ゲームクリアおめでとうございます。ご苦労様でした。帰り、気を付けて来てください」
 黒部コーチはそれだけ言ったあと、通話終了になりました。


 「あれ、もう電話終わったのか。早っ!」
 と、ツッコんでいた丸井でした。


 「ご苦労様でしたとおっしゃっていましたよぉ」
 携帯をしまいながら言った木手です。


 「本当二人とも、ここまで来るの大変だったんじゃないか」


 「幸村くんこそ、だいぶ待ったろい」


 「いいや、そんなこともないよ。今さっき来たばかりだよ」


 「そうなんだ」


 「ウソに決まっているでしょう、丸井くん」


 こうして、黒部コーチのゲームをクリアした理想のペアは電車に再び乗り、U-17合宿所へ戻ったのでした。


 U-17合宿所に戻るまでの間もまた誘惑がないか気が張っていた丸井と木手です。けれども、何事もなく合宿所まで帰れると一気に気が抜け、自動販売機で飲み物を一人二本買って飲んでしまっていたのでした。
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