• テキストサイズ

「新テニ」理想のペア、Exciting situation

第5章 湫袋駅行き電車内での誘惑



 理想のペアは濡烏とカークが言い合っているのをよそに、別の車両へ行って子どもの外国人を探します。


 そこは三両目でした。丸井と木手は二両目から移動したことになります。三両目も混雑していました。


 今のところ、子どもの外国人の姿は見当たらず、三両目にいるのは社会人と学生だけでした。


 「こっちの車両にはいないか」


 「よく探しましょう。子どもは思わぬところにいたりするものです」
 木手は荷物棚の方を見て探していました。


 「上の方にはいなそうだぜ」
 丸井も木手と反対側の荷物棚を見ますが、子どもの外国人の姿はありません。


 「さすがに荷物棚の上に登ったりはしませんか」


 「ちがう車両に行ってみるか」
 と、丸井が木手に言ったときです。


 「君たち、どうしたの?」
 と、座席にいた金髪の高校生に声を掛けられます。高校生は飴を舐めていました。


 「あ、子どもの外国人を探していて・・・・・・」


 「すみません、見ていませんか?」
 丸井が答えたあと、尋ねた木手です。


 「オレは見てないけど」


 「ところで、飴美味しそうですね」
 と、丸井が言ったとき、ハッと木手が丸井を見ました。
/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp