「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第5章 湫袋駅行き電車内での誘惑
理想のペアは一旦会話を止め、停車した湫袋駅行きの電車に濡烏と乗りました。
電車内は混雑していたため、少年たちはつり革に掴まりながら、並んで立っていたのでした。
「Ah, I'm still standing again.(あー、また立ちっぱか)The last time I got on the train, I couldn't even sit down.(その前に電車に乗ったときも座れなかったんだよな)The soles of my feet hurt.(足の裏が痛ぇ)」
濡烏が愚痴をこぼします。
「Well, if someone gets off, you can sit down soon.(まあ降りる人いたら、そのうち座れますよ)」
濡烏の隣でつり革に掴まっていた丸井が返事をしました。その隣で木手も、
「My arm hurts.(オレは腕が痛いですが)」
と、言っていたのでした。
「それって、つり革に掴まっていることが多かったからか?」
木手と話すときは日本語で会話をしていた丸井です。
「つり革もそうですが、先ほどのテニスも効いてしまったようです」
木手も日本語で返していました。