「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ
ブレイトンが答え終わったあと、カークは舌打ちをし、胸ぐらをつかんでいた手を離しました。
こうして、丸井と木手が電動列車の荷台の中にボールを一球ずつ外すことなく入れたことでゲーム終了となります。
駅員F「丸井・木手、荷台の中にボール十個!」
「よって勝者、丸井・木手!」
と、コールした者は跡部でした。
「よっし!」
「ふっ」
理想のペアは喜び合っていました。
カークとブレイトンは何も言わず、駅員Fと去って行きます。彼らは子どもたちのところへ戻って行ったようです。
地下の秘密のテニスコートから全員が出たあと、跡部もどこかへ行ってしまいます。
丸井と木手は金座駅の改札口まで戻りました。すると、柳生比呂士の姿があったのです。
「柳生」
丸井が話し掛けると、
「丸井くん、着信の内容は何だったんです? 何度もかけ直しましたがつながらず、心配になってここまで戻って来たのですよ」
返事をしながら、柳生は理想のペアのところへゆっくり歩いて来ました。
「あー、本当だ。わりぃ・・・・・・」
丸井は携帯を開きます。何回もの柳生からの着信履歴があり、丸井は謝りました。