「新テニ」理想のペア、Exciting situation
第4章 地下鉄より地下の秘密のテニスコートへ
「だ~からって、こっちにボールを飛ばすことないだろい」
「正当防衛ですが、何か?」
「何が正当防衛だ。下手したら、オレかカークの顔面直撃だったろい」
「・・・・・・」
木手は冷え切った表情で丸井を見たあと、コートの定位置に戻ります。
「何だよ、今の・・・・・・」
初めて見た木手の表情に丸井は硬直しそうになりましたが、コートの定位置に戻りました。カークも静かに戻って行きます。
間もなく、ブレイトンがサーブを打ちました。木手が打ち返し、ブレイトンが再び打ち返します。彼の球を丸井が打ち返すとき、木手の先ほどの表情を思い出してしまったようです。空振りをしてしまいます。木手が球を拾おうと動きましたが、何と丸井とぶつかってしまいました。
「わりぃ、オレも球を拾おうとして・・・・・・」
「すみません、あなたの動きが見えていませんでした」
駅員F「ポイント~、カーク・ブレイトン!」
「Electric trains are great.(電動列車、最高ね)」
「I won't take it off either.(オレも外さないからな)」
と、ブレイトンとカークの順で打ったとき、電動列車の荷台の中にボールが入ります。