第5章 無題
ヨ「んで、その男どうするの?」
『…どんな手を使ってでもって言ったでしょ?』
ヨ「おぉ、怖っ。犯罪者になるような事するなよ…。」
心配そうに私の顔を覗く喜夜。
『…大丈夫だよ。私がそんなヘマする訳ないじゃん。』
ヨ「…。それもそうだな。」
ヨシヤは、レトルト達の元に行き、本来の目的だった実況の相談をする為、ヨシヤの部屋に3人は向かった。
ク「何か、いっぱい色んな事があって疲れちゃった。」
ふにゃふにゃとソファーにもたれ掛かるクレハ。
『そうだね。何か温かい飲み物入れるね。』
そう言い私はキッチンに向かう。
コーヒーとホットミルクを用意し、ホットミルクをクレハに手渡す。
『暫くバタバタするし、多分喜夜の友達が色んな人出入りするけど、怖かったら言ってね。』
ク「ううん、喜君の友達なら色んな人来ても大丈夫。だって喜君良い人だから、友達も良い人だもん!」
ふへへと笑いホットミルクを飲むクレハ。
本当人を疑うって事を知らないクレハだからこそ純粋に相手を信じるのだろう。
それが良い事でもあるが、悪い事でもある。
飲み物を飲み干し、コップを片付けて戻ると、ソファーでクレハがうつらうつらしている。
ずっと気を張っていてまともに眠れてないのだろう。