第25章 体温
2人はベッドに向かいキヨが眠りにつく。
(水分と薬は近くに置いといて、気持ち悪くなった時用の袋を用意して…)
寝付いたのを確認してテキパキと準備をしていると
ブーブー
マナーモードにしてあったスマホがなる
(誰だろう?)
スマホを手に取り部屋を出ようとしたら
キ「…どこ行くの…?」
『あっ起こしちゃった?電話鳴ったから確認しようと思って。』
キ「…行かないで…」
そばに来た桜の袖はしを掴み俯きながらキヨが言う。
『…分かった、電源切っとくから寝よ?』
キ「…一緒に寝てくれる…?」
熱がまた上がったのか、キヨは少しふわふわしていた。
桜も一緒に布団に入り横になり、キヨの頭を撫でる。
『大丈夫。今日はずっと一緒にいるから安心して?』
頭を撫でる心地良さと桜の温もりに
(温かいなぁ。)
自分の方が体温が高いのに桜の体温を感じながら眠りにつく。