第4章 唯一の
クレハは、サッと私の後に隠れた。
ヨ「紹介するよ。実況者のレトルトとキヨ。キヨは、バトったから覚えてるよな?レトさんは、この間会ったの覚えてる?」
『まぁ、何となく。』
レ「何となくですか泣。俺の認知度って案外低いのかも。」
と、わざとらしく、ガクッとする、レトルト。
それに対してケラケラ笑うキヨ。
ク「喜君。この人達悪い人じゃない?」
私の後ろからピョコっと顔を出し、喜夜に問いかける。
ヨ「大丈夫だよ。クレハ。出ておいで。」
そう言い、ちょいちょいと喜夜がクレハを呼ぶ。
クレハがレトルト同じ目線に合わせるようにしゃがむと、それに気づいたレトルトも顔を上げると
レ「っ!なっ!」
ク「レトルトさん?私クレハ!よろしくお願いします!」
と、満面の笑みでレトルトに話しかける。
その容姿に、レトルトは完全に目を奪われる。
ヨ「落ちたな。」
私の横でボソッとにやにやしながら喜夜は言う。
『まぁあれは、ズルいよね。』
私が横でそう言うと
ヨ「それもだけど、レトさんクレハみたいなふわふわ系どストライク。」
『あぁ。喜夜それ分かっててクレハよんだのか。えげつな。』
私も喜夜のえげつなさと、ワタワタしているレトルトにふっと笑みが零れた。
クレハは、キヨの容姿が少し怖いようでビクビクしながら挨拶すると、キヨがからかう。
ヨ「…よし!皆でクレハの荷物届くまでゲームでもしようぜ!」
喜夜の提案で、私達はリビングに向かう。