第4章 唯一の
ある程度手伝って、後はスタッフに任せクレハの元に向かう。
『クレハ大丈夫?』
ク「あっ桜ちゃん!うん。ちょっとビックリしたけど、大丈夫…」
そう言うクレハの手は、震えていた。
『大丈夫。私が居るから、それに喜夜も。』
任せ私が手を取りそう言うと、クレハがポロポロ泣き出した。
ク「ふぇ~怖かったよぉ~桜ちゃん…」
そっとクレハにハンカチを渡し、タクシーを呼び止め、家に戻る。
タクシーの中で、喜夜にLINEを送り、クレハが落ち着くのを待った。
落ち着いた頃合を見て
『勝手に色々決めちゃってごめんね。』
ク「ううん、寧ろありがとうだよ!私1人じゃ何も出来なかったし、お家まで貸してもらっちゃってごめんね。」
申し訳なさそうにしてるクレハの頭をぽんぽんしながら
『大丈夫。クレハは、何も心配しなくていいよ。後は私がやるから。』