第24章 無色透明
『書類部屋に片付けてくる。』
そう言い部屋に戻る桜。
バタン
『…。』
コンコン
『えっ?』
ノックが聞こえ開けるとキヨが立っていた。
『えっ?どうしたの?』
キ「ちょっと、入っていい?」
『うん、どうぞ。』
キヨが訪ねて来たことに驚きながらも部屋に入れる
『それで、どうしたの?何かあった?』
キ「んー、何か桜の様子がちょっと気になったから見に来た。」
『え?』
キ「何か負い目?みたいなの感じてない?」
『…。そんな事ないって言ったら嘘になるかな…。』
俯きながら桜ポツポツと話し出す。
『ちょっと前の私だったら、1人で何でも出来てたから、何も問題ないって思ってた。だけど、皆と仲良くなるに連れて、1人じゃ出来ない事が沢山あるって分かって、今回の事も、皆に話すか凄い悩んだけど、あの子達の為に味方を増やせたらって思う反面、1人で抱える不安を皆に分散させて自分が安心したいって今まで思った事ない嫌な感情も混ざって、あぁ自分もやっばり汚い人間なんだなぁって改めて思い知ったって感じ…。』