第17章 お仕事
暫く走ると
間もなく目的地です!
と、ナビからアナウンスが流れる。
『寄り道って、ここ?』
私が見たのは、大きなショッピングモールだった。
キ「そう、気になってたんだけど、中々来る機会なかったから、どうせ行くなら桜と一緒に行きたいなって思ってさ。」
そう言いながら、駐車場に止めて
キ「着いたよっと。」
『うん。』
車から降り入口を探してると、
キ「そう言えば、さっき思ったけど、今日メイクちょっと違うよね?」
『えっ?何で?』
キ「んー何となく。いつものも可愛いけど、今日の感じも可愛いよ。」
そう言い私の髪を手に取りサラサラと触る。
きっと世の女子は、こんな事言われたら心臓が爆発しちゃうんだろうなぁ。
『ありがとう。キヨもいつもと違ってかっこいいよ。』
キ「ゴフッ!んなっ!」
『あはは、キヨ顔赤いw自分で言ったのに言われたら照れるんだね!』
キ「うっうるせぇ!」
喋りながら歩いていると、入口を見つけ
『あっ、キヨ、名前教えて。』
キ「どした急に?」
『だって、お店の中でキヨって呼んだら…。』
私が言葉に詰まっていると
キ「…あぁ、ゆうや。」
『えっ?』
キ「俺の名前。ゆうや。」
『ゆうや』
キ「…手繋いでいい?」
『えっあっ、うん!』
手を繋ぎ店内に入る。