第17章 お仕事
『私、誰かの車の助手席乗るの初めて。』
キ「そうなの?!」
『いつも後ろ座るから。』
キ「じゃあ初めて記念日だな!」
『えぇー大袈裟!w』
クスクスと笑っていると
キ「取り敢えず買い物行くか。何処がいいとかある?」
『んー特にないかな?』
キ「…んじゃ、ちょっと寄り道していい?」
『うん、良いよ。』
キヨは、ナビをセットし
キ「んじゃ、行きますか!」
と、車を走らせる。
普段、自分が運転する時は気にならないが、助手席と言うのは景色がいい。
後ろで座ってる景色からは見られない光景が広がり、私は子供みたいにはしゃいでしまう。
『わぁ!あそこにあんなお店あったんだ!あっ小さい子がお散歩してる!可愛い!』
キ「っぷwそんなにはしゃぐ程なのっw」
『なっ!だって運転してる時は景色なんて見てないし、初めてたからつい。』
私は、少し恥ずかしくなってそっぽ向いていた。
キ「あはは、ごめんごめん!そうだよな、楽しいよな。気にせず楽しんでて良いよ。」
そう言いながら片手でポンポンと頭を撫でる。
『…うん。』
私は、目的地に着くまで外の景色を楽しんだ。