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出会いは突然に

第14章 距離感


『喜夜何?』

こっそりと呼んだらしい。
先程の写真の服装で降りてきたクレハは、

ク「あっ!レトルトさんだ!こんにちは!」

レトルトを見つけると駆け寄り

ク「見て、桜ちゃんが作ってくれたの!」

えへへと笑いながらくるっと回る

レ「ヤバい…可愛すぎる…。」

両手で顔を隠し悶絶するレトルト。

キ「よっ桜。」
『いらっしゃいキヨ。』

こちらも変わらずな2人だが

キ「ねぇ、何してるの?」
『ん?昨日作っておいたアイスどうかなって見てるの。』

冷蔵庫に向かった桜を、追いかけて後ろから抱きつきながら尋ねるキヨ。
その行為に桜は、気にもとめず、行動をする。

キ「アイス食べたい!」
『ん。』

スプーンですくい、後ろから抱きついてるキヨに食べさせる。

キ「美味ぁ、もっと!」
『後でね、ご飯の支度するから、ちょっと離れて。』
キ「え~やだぁ~。」

後ろでゴネてるキヨ

ク「あー!また桜ちゃんにぎゅぅしてる!」

クレハが気づき2人を剥がす。

ク「もぅ!ダメ!キヨ君あっちいって!」
キ「何でだよ!クレハがあっち行けよ!レトさんにくっ付いてろよ!」

桜を挟みギャーギャー喧嘩する2人を尻目に桜は、テキパキと夕食の支度をする。

牛「なぁ、あれ止めなくていいのか?」
ヨ「んぁ?まぁ良いんじゃね?いつもの事だし。それよかレトさんどうする?」
レ「おれ心臓持たん…。」

クレハに抱きつかれ更に小さくなり寝転がりながら悶絶してるレトルトを、ヨシヤがつんつんする。
先程のアイスの下りを見てなかった2人は、クレハとキヨの桜の取り合いは、いつもの事と思っていた。
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