第14章 距離感
30分程ミシンと格闘し
『出来た。やっと作れた…。』
バタリと机の上に倒れ出来た服を眺める。
『我ながら最高の出来だ。クレハちょちょい。』
露草と遊んでるクレハを呼ぶ
ク「何桜ちゃん?」
『ちょっとここに立って』
鏡の前にクレハを立たせ、クローゼットから服を取りだし
『うん、やっぱり似合うね!』
渡した服は、私が露草と同じデザインで作った服だった。
ク「えっこれ、桜ちゃんが作ったの?!」
『露草とお揃いで作ってみたんだけど、クレハと露草を双子コーデしたくなって、作った。』
話しながら露草に服を着せて
『ね、お揃い。クレハも着てくれる?』
ク「勿論だよ!着替えるね!」
クレハの着替えを手伝い、髪をセットし、部屋の一角を撮影スペースにしてるのでそこで撮影会をする。
色んなポーズや角度でいっぱい撮れて満足してる私に
ク「桜ちゃん、ありがとう!私露草ちゃんとお揃い着れて嬉しいよ!」
露草を抱きながら、ニコニコと話すクレハ。
『こちらこそ、付き合ってくれてありがとう。露草も喜んでるよ。』
私は、2人の頭を撫でながら、楽しい時間が過ごせた事の幸せを噛み締める。
(さてと。)
シュコン、シュコン、シュコン。