第9章 風が吹く
楓「、、、さねみくん、、、」
唇を離された楓は、息が上がっていた。はぁはぁ、と半開きの唇から息が漏れるのが、妙に色っぽい。実弥の背中を、悪寒に似た、ゾクゾクとしたものが駆け上がった。
実「あぁ、いい顔だァ。悪ぃが止まれねぇぞ。」
実弥は既に立ち上がってる昂りを、楓の太ももの辺りに擦り付けた。楓は驚いた後に、深呼吸をして、実弥の首に手を回した。
楓「、、、いいよ?、、、でも、初めてだから、優しくね?」
実弥は目を見開いた後に、ふっ、と笑うと触れるだけの口付けをする。唇が触れるか触れないかの距離で囁く。
実「、、、俺のこと以外考えられないくらい、ドロドロに溶かしてやる。」
楓「、、、私はずっと実弥のこと考えてるよ?」
思わぬ楓の言葉に、実弥の顔が赤くなる。
実「楓ェ、お前、それ以上煽るなよゥ。優しくできねェ。」
実弥は再び楓の唇を塞ぐと、舌を絡ませた。