第5章 3人で任務
三人の目の前には大きな山があった。鬼が棲家にしてるという情報のある山だ。この山の周辺の村や、山菜取り等で山に入った人がいなくなっているようだ。しかし、いくら村人が山の中を捜索しても、出てくるのは草履くらいで、他は何も出てこない。鬼殺隊に情報が入って、捜索しに来た隊員は誰一人帰って来ない。
楓「なんて言うか、居るね。空気が禍々しい。」
楓が山を見上げて言った。間違いなく鬼がいる。結構な強さだろう。山の周辺の空気まで重い気がする。
粂「三人別れようかと思ったけど、別れない方がいいね。」
楓「何かあった時、烏じゃ遅いですね。」
実「三人一緒じゃ、まずくねぇか。見つかりやすいだろ。」
粂「むしろ見つけてもらった方がいいよ。この山の中バラバラに探すのは危険過ぎる。鬼に見つけてもらって、攻撃されても俺たちなら平気だろ。そこからが本番だな。」
三人で行動して、鬼から出てきてもらうように仕向ける。三人は粂野・実弥・楓の順に山に入って行った。