第5章 3人で任務
楓「あぁ、これですか?スカートじゃなくてキュロットってやつですよ。少しでも動きやすくして欲しいって言ったら、ズボンからこれになったんです。足元が軽くて動きやすくていいですよ。」
楓が、キュロットの裾を持って軽く広げて見せた。前に二人に会った時はズボンの隊服だったが、ちょっと前からキュロットの隊服を愛用している。
粂「いくら動きやすくても、ちょっと短過ぎない?」
粂野の指摘通り、楓のキュロットは膝上20cm以上はありそうだ。
楓「そうですか?動きやすくていいですよ。」
楓はころころと笑う。男二人は小さくため息をついた。
楓「今回はなんで三人も行くんですか?」
粂「楓ちゃん、聞いてないの?もう何人も隊員が帰ってきてないらしいよ。」
実「十人近く帰ってねぇらしいな。」
楓「三人で行ってダメなら柱かな?」
実「そうかもな」
楓「なら頑張らないと。よろしくね、二人とも。」
楓の言葉に、二人は頷いた。