第4章 粂野匡近
「で?結局お前はなんでこんなところにいるんだよ?」
実弥が不機嫌を隠さずに言う。
「私?任務帰りだよ。ここの食堂が美味しいって聞いてちょっと遠回りだけど食べて帰ろうかなって。実弥君達は?」
「僕達はこれから任務なんだよ。もう少し先まで行かないといけないから、今日はこの辺で泊まろうかと思ってて。」
「そうなんですね。せっかく会ったんですし、例の食堂、一緒にどうですか?」
「なんでてめぇと、、、」
「そりゃいいや。たくさんで食べた方が美味しいし。実弥も行こう。」
「さすが粂野さん。行きましょ、行きましょ。」
粂野と楓に引きずられるように、実弥は食堂に向かった。