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転生したら猫になってました【名探偵コナン】

第2章 ­­--­­新たな人生って楽しいですね--


《チッ…人間か……行くぞ!》


音に反応した野良犬達がそそくさと草むらに逃げて行った。

た、助かった……。

ホッと胸を撫で下ろしていると頭上から声が聞こえた。


「随分と汚れてしまっているな」
『ニャッ…(えっ…)』


徐に抱き上げられ、目が合う。

ひぎゃああああああ!!沖矢さんじゃないですか!!沖矢さんが視界いっぱいにぃいいいい!!


『ニャッ…ニャ…!(あば…あばば…!)』
「そんなに怯えなくて大丈夫だ」
『ニャー!(怯えてないです!興奮してるんですぅー!!)』


心配してくれる沖矢さんを余所に私は大好きな沖矢さん、もとい赤井さんに出会った事で大興奮だった。

ちょっと待って、猫ってニヤケないよね!?今の私の顔って変じゃないよね!?


「…おや、君……」
『ニャッ……(なにっ!?)』
「君の瞳は綺麗なグリーンなんだな」


微笑みかけられ、頭をふわりと撫でられる。



昇 天 し そ う 。

いやいやいや…!まだ早まるな!私はついさっき昇天したばかりなんだ。
てか私の瞳の色って赤井さんと同じようなグリーンなんですね。
吐血しそう。


「外傷は…特には無さそうだな……ん、雌か」


ぎゃああああ!お嫁にいけない!!!

そして家の中へと連れて行かれお風呂場に……えっ。


「洗ってやる」


2度目のお嫁にいけない。

待って。沖矢さん脱ぐの!?沖矢さん…赤井さんの裸が拝め……っ


普通に膝下と肘辺りまで服を捲っただけでした!
良いもん。赤井さんの素肌が拝めただけで幸せだもん。ぐすっ…


「さてと…猫用シャンプーが無いから代用品ですまないな」
『ニャー(そんな滅相も無い!!)』


沖矢さんは優しかった。
洗面器にお湯を張ってくれ、私が怖がらないように自分の手で器を作って少量のお湯をソッと私の手にかける。

私の反応を見ながら、怖くないかなどと気遣って声をかけてくれた。
沖矢さんは優しかった。

まぁ私、前は人間だから水なんてへっちゃらなんだけど。

私が怖がってない事を確認して、ゆっくりとお湯に浸からせてくれる。


「お利口さんだな」


沖矢さんCVでお利口さんいただきました!!ありがとうございます!!

丁寧に前足や後ろ足、体中を優しく純石鹸で洗ってくれる。
気持ち良すぎて寝ちゃいそうだ……。
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