第4章 初 体 験(♡♡)
ばさりと布団を抜け出し、膝立ちになり、あっという間にわたしを組み敷くリエーフ。
『あっ、ちょ、足…!』
「大丈夫です、捻らないようにしてますから」
そう、ならいいや。
え、違う、良くないよ、全然良くないんだけど。待って、電気つけたままじゃないっけ、そうだわ、明るいわ、いやそれもそうだけど、この状況でするのか、するしかないかそれもそうか、ちょっと待って、あれ、何を待つんだ。
頭の中がぐるぐるしてショート寸前、口をはくはくさせて、でも意味のある言葉が出なくて。
「それ、ちゅーねだってます?」
ちがう。
言ったはずの声は、飲み込まれて。やわやわと下唇を吸うように引っ張られ、口が開けば、ぐいとねじ込まれる舌。わたしの舌を吸い、絡め、唇を食み、ついばんで、舐めて。
与えられる感覚に、脳の処理が追いつかない。ただ、きもちいいだけがどんどん積もっていく。長い指が、耳を撫で、びくりと肩を震わせれば、唇は離れ、そのまま耳にかぶりつく。
『り、ぇ……っ、ぅん、それ、やぁ…』
「めっちゃえろい声ですけど」
『しゃべん、な……っ、は、ぁ…』
耳にばっかり意識がいってたら、今度はブラトップごとTシャツをまくられ、胸があらわになる。咄嗟に隠そうとした手は、リエーフの片手に捕まってしまう。
もう片方の手で、やわやわと揉まれる。そして、片方の突起を口の中に含まれ、もう片方を指でくるくるといじられ。手で口を塞ぐことも出来ず、ただひたすらに、声を抑える。抑えている、つもり。
『ふ、ん、んっ、や、やぁ…とま、ってぇ』
「悠里のおっぱいめっちゃ綺麗、
俺の手に収まるサイズ、可愛いスね」
『う、るさ…っん、ちっちゃく、て、
わる、かっ、た、ね……んぁっ……ふ、』
俺はこのぐらいが好きって言ってるんですけど、胸元で喋るから、くすぐったくて、でも止めてって言ってるのに、止めて欲しくない自分もいて。お腹の奥が、きゅって熱くなって。
離して欲しいのに、このままでいたくて。もう、自分でも訳が分からなくなって、恥ずかしくて、消えてしまいたかった。