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【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢

第5章 なんのために




朝。


少し緊張した様子で、スーツに腕を通すロイド。
ユノもアーニャも、
ロイドの様子が伝染するように、
神妙な面持ちで服を着替える。



これで ミッションの成否が決まる
失敗は 許されない



ロイドの頭のなかは
これから挑む面接と、
不合格だったら計画の練り直しだという
殺伐としたもので埋め尽くされていた。



「だいじょうぶます がんばるます」



アーニャのぎこちない言葉に、
肩の力が抜ける。


「アーニャさん、大丈夫です。沢山、練習しました」
「はは、……うん、わかった!」


ユノはアーニャに微笑みかけ、
いつも通りでいいのだと言う。


いつも通りだと、駄目だと思うロイド。
アーニャがその瞬間、顔を歪めているのが見える。



「ロイド、上辺だけ取り繕っても………きっと、続かない」



経験者、なのかもしれない。
その言葉の重みに、
ロイドは反論をすることが出来ない。



「――――そうだな。そのときは、また別の方法だ」



身だしなみを確認し、磨いた靴に足を入れる。


三人は、こうして
面接を受けるべく、イーデン校に向かった。




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