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【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢

第4章 家族の休日






その場を離れたあとに、
ころっと「なおった!」
とアーニャが言い、すぐに
「おなかがすいた」と言うので、食事に出向く。


マナーを学ぶ恰好の場だと、
奮発して一流レストランに足を運んだ。


カリカリ ポリポリ


アーニャはピーナツだけ
ピンポイントでつまんで食べている。


「おい、ナッツの部分だけ食うな。手づかみも駄目」


アーニャはロイドの指摘に聞く耳をもたず、
ポリポリと食べ続ける。


「………アーニャ、」


呆れ気味に声を掛けようとすると、
ユノが口元を押さえ、
一点を見つめているのが見えた。


「ユノ、どうかしたのか」


「―――――……」




酷く 顔色が悪い。
何故 急に?

ロイドは椅子を引こうとするも、
ユノは、平気だと言う。


人込みに酔ったのか?
いや ここに来るまでは
平気そうだった


ロイドが頭の中で考えていることが、
アーニャのなかに流れ込んでいく。


ピーナツに夢中だったアーニャは、
ロイドのこころで、その場に引き戻された。



「―――――」







ちいさい おんなのこ
あーにゃより すこしおおきい
ふたりで ごはん たべてる
めのまえには こわいかおした
おんなのひと



「もっとエレガントに」

「はい、お母さま」

ビシッ、

てをのばした そのひとは
おんなのこの うでをたたいた 


「肘」

「申し訳ありません」



あじなんて わからない
おいしいか おいしくないかも
はやく おわってほしい
たのしくないしょくじなんて



だいきらい




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