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【SPY×FAMILY】dear twilight ※全年齢

第3章 ふあんのいろ




アーニャはバス停まで、
ロイドと手をつないで歩いていた。

ロイドの こころの声が聞こえてくる。



なにを言いだすんだ 
全く これから医者になり
そのあと任務だというのに

朝からSEXのことなんて 
考えさせられて 
まともな仕事ができるわけ



「せっくす、てなんだ」

「っ、?」

ぎょっとした顔で
少し後ろにいるアーニャを振り返ると、
通りがかりの夫人が、
変質者を見るような目で見ている。

アーニャに
夫人のこころの声が、聞こえてきた。



警察に通報した方がいいのかしら
幼児わいせつ?怖いわあ、


アーニャは警察と聞こえ、
即座にフォローに入ることにする。

大きな声で右を指差し、
はっきりと聞こえるよう叫んだ。


「ちちー、う・せつ、くす・り!!」

「! そ、そうだな、くす、り、な、」



(スパイ、けいさつ、てき。ちち、つかまる。あぶない)



アーニャは自分のおかげで
助かったのだと思い、
腕を組み、ふふん、と仁王立ちしていた。

ロイドは盛大なため息をつき、
アーニャに言う。


「今日は学力テストだ。終わる頃、迎えに行くから」

「!? なんで、あーにゃ、かしこいのに」

「そうは見えんから、テストするんだ」



超能力(エスパー)のアーニャは、
激しく動揺していた。


となりのやつ こころよめば
こたえ わかる 
よゆう しゃきしゃき
でも ばれたら 
がっこう はいれない?


あわあわしていると、バスが向こうから走ってきた。
アーニャはロイドとバスを交互に見たあと、叫ぶ。


「てすと、やあ――――っ!!」

「!? あっ、こら、」



アーニャは猛スピードで、
その場から逃げ出した。




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