第3章 その日
シロイラはただ走った
震える足を抑えながら、壁の上を走った
今は兵士としての務めを果たさなければいけないときなのに、何も出来ないでいた
シロイラ「分隊長なんて名ばかりじゃないか…」
その時、誰かの声をシロイラの耳は捉え、シロイラの足は止まった
それは確かに聞き覚えのある声だった
シロイラ「さっきの…イェーガーって子?」
もうシロイラは何も考えなかった
急いで立体機動に移った
自分が何故恐怖を感じなかったのは何故かと疑問に感じながら…
ただ、いつもと違ったことがある
いつもより早く立体機動が出来た…
声のした方へ行くと、人間を捕食しようとする巨人の姿が見えた
シロイラは何も考えず、巨人を削りとった