第3章 その日
エレン「やめろぉぉおおおッ」
巨人は屋根を退かすとカルラを握りしめた
カルラは血を吐き、苦しそうに悶えた
巨人は口を開け、力の抜けたカルラをゆっくりと口に近づけた
ミカサは咄嗟に顔を背けた
エレン「あ………」
そして、カルラが巨人の口の中に落ちるその瞬間だった
何処からともなく機械の音が聞こえ、カルラを捕食しようとした巨人を削りとった
エレン「え……?」
その正体を確かめる前にエレンとミカサを抱えたハンネスは曲がり角を曲がった
しかし、エレンはその一瞬で巨人を削りとった兵士が誰であるか見抜いていた
エレン「シ…シロイラさん…?」