第3章 その日
クロイラは立体機動をしながらあることを思い出した
クロイラ(そういえば…さっきのあの子…)
カレンのことだ
先程までカレンは壁の上から見える位置にいた
それは同時に壁に近いということも意味する
クロイラ(どこにいる⁉︎)
クロイラは必死に捜した
その時クロイラは巨人が群がっている所を見つけた
カレンだけでなく、逃げ遅れた住民がいるのかもしれない
クロイラの予想は的中した
巨人が群がる中には恐怖で声も上げられないカレンが座り込んでいた
カレン「……ひッ‼︎」
カレンは目をギュッと瞑った
そのカレンの耳に聞こえたのは、巨人を削ぐ音と巨人の叫びだった
カレン「……え?」
クロイラはカレンが捕食されるあと少しのところで全ての巨人を削ぎ落とした
クロイラ「だ…大丈夫…?」
カレンは気を失った