第2章 二千年後の君へ
シガンシナ区、壁上
二人の自由の翼を背負った兵士が歩いていた
クロイラ「…また兵士を失った…
もう…同期たちもほとんど残ってない…」
シロイラ「仕方ない…
共に公に心臓を捧げると誓ったんだから」
クロイラ「今思えば…僕はどうして自由の翼を背負ったんだろうか…」
シロイラ「それが…運命だったんだ…」
しばらくの沈黙が降りる
シロイラ「クロはさ…こんなつまらない会話以外の会話は出来ないの?」
クロイラ「……」
シロイラ「あ…あれ、あの子…」
シロイラは壁内数メートル先に一人で歩いている少女を見つけた
クロイラ「目がいいね…」
シロイラ「さっきの少女だ… あの二人とは一緒じゃないのか?」
その時だった
クロイラ「シロ!巨人の動きが!」
シロイラ「え⁉︎」
シロイラは外を見る
シロイラ「な…何なんだ…?」