第3章 未知との出会い、騒音との再会
「…お前ら、何やってんだよ」
いつの間に戻ってきたのか、気がつくと、天元さんが呆れ返った顔で私と須磨さんのことを見ていた。
「「おかえりなさい、天元様」」
「おかえりなさい天元様!見ての通り、私と鈴音ちゃんは抱き合っています!相思相愛なんです!」
私は天元さんに嬉しそうに言っている須磨さんに抱きつきながら
はぁ…須磨さんの身体、柔らかくて甘い匂いがする
そんな呑気な事を考えていた。
するとそんな私に向かって天元さんは
「…まぁ良いけどよ。荒山、あんまり須磨とイチャこいてると、そのうち本気で食われちまうからな」
「………え…?」
不審な発言をぶつけて来た。
…食われちまう?
須磨さんからの背から腕を離し、その青みがかった可愛らしい目に視線を向けると、
「流石に私だって鈴音ちゃんにそんなことはしません!…………………たぶん」
その自信なさげな尻すぼみな発言に、何やら不安になった私が天元さんの方へ視線を向けると、
「言っとくが、須磨は男も女も両方いける。流石、俺の嫁だろう?」
天元さんがなぜか誇らしげにそう言った。その姿は、どう頑張っても私をからかっている様子は見られず、
世の中には、私の知らない愛が溢れているんだな
と現実逃避にも似た事を考えながら、
まぁでも…須磨さんなら…別にいいかも
などと、決して口には出すことはできないが、そんなことを心の中で呟いた。