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音の溢れる世界でいつか【煉獄さん】【鬼滅の刃】

第14章 秘薬を求めて※


懸命に考えてはみるのだが、"忍"の世界と言うものが、私が想像してたよりもずっと厳しく特殊だった為、いい答えが浮かんでこない。


…だめだ!考えても考えてもいい案が思い浮かばない!もう天元さんに聞くしかない!


その答えに辿り着いた私の頭に、フッと師範である天元さんの姿が思い浮かんできた。すると自然に思い出されるのは、私を背負い走ってくれたあの広い背中。


……随分と恥ずかしい姿を見られちゃったなぁ……まぁでも、天元さんが私をどうこう思うなんて天地がひっくり返ったとしても有り得ないし…あんまり気にしないようにしよう


天元さんには我慢が効かず、杏寿郎さんの腕で果てを迎えた姿を見せてしまった。藤の家までの道中、喘ぎ声に近い声を散々聞かせ、したくもない"応急処置"をさせてしまいそうにもなった。

それでも、天元さんは調査で散々遊郭に出入りしていたし、雛鶴さんまきをさん須磨さん達から聞いた話では、忍の訓練の一環で"色ごと"に関する訓練もあったとの事だから、少しも気にしてはいないだろう。


…色ごとの訓練……か


そんな訓練を強いられる環境に身を置いていた4人の痛みを真に理解することはきっと私には出来ない。そして、それがあったからこそ、鬼との厳しい戦いを生き残れている事実があることも確かだ。

それでも、大好きな4人がそんな場所で一生を過ごさなくて済んだ事を改めて良かったと思わずにはいられなかった。
























湯から上がり、用意してもらっていた手拭いで身体を拭き終えた私は、髪を整えようと裸のまま鏡を覗き込んだ。そして


「…っ…なにこれぇえ!?!?」


あまりの衝撃的な光景に大声を出し、驚き固まってしまう。

私の鎖骨や胸元に無数に散りばめられる赤い鬱血痕達。それはまるで、赤い花びらが咲き乱れるように見え、一見すると綺麗とすら思えてしまいそうなそれだ。

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