第12章 束の間の安息と初めましてと二度目まして※
「君があんな事を言うからだろう?心配するな!君がいいと言うまで、中には出さないと約束する!」
「…っその心配じゃなくて…っ…や…だめ…言ってる…のにぃ…!」
「あと一度…一度だけだ…!」
杏寿郎さんは一回でも…私は一回じゃ色々と済まないじゃない…!!!
そんな心の叫びが杏寿郎さんに届くはずもなく
「…やっ…きよ…さ…これっ…やだぁ…」
「…さっきより…よさげだな」
「…ばか…っ…ん…ばかぁあ…!」
「…こんなにも俺を夢中にさせた…鈴音が悪いんだ…俺はなにも…悪くない…!」
結局その後、杏寿郎さんが達する間に2度の絶頂を味わうことになった私は、半ば気絶するように眠りについたのだった。
こんな毎日がずっと続いてほしい
そう思えるほどに
幸せな1日だった
そんな日が
当たり前ように
毎日来るように
私も必ず
私の責務を果たしてみせるよ
だからお願い
その日が来るまで
どうか私の事を
隣で見守っていて
✳︎第十二章-完-✳︎