第12章 束の間の安息と初めましてと二度目まして※
その物言いに
「…っ私はただ…思ったことをそのまま言っただけなので…そんなこと…言われても…」
嬉しさと、それから恥ずかしさで、私は視線を右往左往させた。
「君が突然この目の話など始める故、一瞬冷めかけてしまったが…」
「…っ…!」
杏寿郎さんはそう言いながら
「俺の身体は、やはりどうにも君を求めて収まらないようだ」
熱のこもった下半身を私のソコに押し付けてきた。それから杏寿郎さんの手がスッと私の下腹部に伸び、クチュリと音を立てながら一度触れ
「続きをしたいのだがいいだろうか?」
入り口の濡れ具合を確かめるように撫でながらそう尋ねてきた。
「……はい…」
杏寿郎さんは私の返事を聞くと
ツプッ
私の中にその指を一本埋め込んだ。杏寿郎さんは私の中が、きちんとその指を受け入れられる状態であることを確認すると
「…っ…ん…ふ…」
ゆっくりとほぐすようにその指を動かし始める。じりじりと下腹部から広がってくるような気持ちよさに
「…は…っ…んぅ…ん…」
私の口からは自然と吐息混じりと声が漏れ出てしまう。
「気持ちいいか?」
「……っ…はい………んぅ!」
浅く埋め込まれていた杏寿郎さんの指は、私の"はい"という返事と共に少し深いところまで進み
「…あっ…は…んやぁ!」
大きな声が出てしまうほど気持ちいい場所を刺激し始めた。
「ここがいいんだな」
「…んや…言わな…っ…でぇ…」
先程までとは違う、腰が浮いてしまうほどの快感に
…こんなの…気持ちよすぎて…無理だよ…
私の目には生理的な涙がジワリと浮かび上がってくる。
目を瞑り、なんとかその快感を耐えようとしていた私だが
「…っ…や!…指…増やしちゃ…だめぇ…!」
「…残念だが、鈴音の身体はそうは思っていないようだ」
杏寿郎さんの指が1本から2本に増やされ、私の身体により強い快感が走り始めた。