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音の溢れる世界でいつか【煉獄さん】【鬼滅の刃】

第2章 脱兎の如く


やはりお前にはお前のその能力を活かせる場所で力をつけてもらいたいと思っておる。最近のお前さんからの手紙の様子から考えると、前よりも男に対する抵抗感も減ってきたように感じている。じゃからわしは今回、お館様にお前と音柱を引き合わせてやって欲しい願い出た。お館様からは既に承諾の返事をもらっておる。お前さんの意思を確認する前に勝手なことをした事を許してほしい。じゃが音柱のもとで指南を受けることは間違いなく鈴音の成長を飛躍的に促すはずじゃ。文句なら次に帰ってきたときにいくらでも聞くと約束する。じゃから音柱から呼ばれたその時は、必ずそこへ行くように。わかったな。因みにその音柱という男、元忍らしいぞ。わしも一度でいいから忍を見てみたいものじゃ。それからもう一つ。その忍という特殊な生まれから、音柱には3人の妻がいるということじゃ。お前さんからすると、信じられない事態かとも思うが、お館様の話では、とてもいい関係だそうだ。音柱自身も、かなり変わった性格はしている面はあるが、責任感のあるいい男だそうだ。安心して身を委ねるといい。





「…何…それ…?」


私の頭は、完全に混乱していた。


音柱に指南をうけて、音柱は元忍で、奥さんが3人いる。


私はこれから、どうなっちゃうの。どうしたらいいの。どうするべきなの。…女将さん!教えください!


その日、自分が一体何をしたのか、手紙を読んで以降の記憶がほとんど私にはない。




















心配していたのにも関わらず、それから数日経過しても私にはなんの変化も訪れていなかった。


そうだ。きっと音柱様がお断りしてくれたんだ。


私は、そんな自分にとって都合のいい解釈をし、じいちゃんからの衝撃的な手紙の内容はもう忘れてもいいんだと思うことにした。…そう思いたかったのだ。



 

そんな私の希望も虚しく、その日はとうとうやって来た。





いつも通りに任務を無事に終え、長屋に戻り身体を休めていた私は急にとてつもない違和感に襲われた。


何かが…部屋に…来た?


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